THEATRE OF TRAGEDY / THEATRE OF TRAGEDY

久しぶりにこのアルバムを聴いた。半年いや一年ぶりぐらいだろうか。
改めて聴き直して良かったと素直に思えた。
特にこのバンドの特長はデス声のヴォーカルと女性の美しいソプラノ・ヴォーカルの2つが
曲の中で交互にメイン・ヴォーカルを変えるところ。
しかし、デス声が邪魔だと思う部分がかなりあるがそれを一切排除した
5曲目「・・・A DISTANCE THESE IS・・・」は、プログレと呼んでも差し支えないのでは?と
言いたいほど美しくそして暗く哀しい曲でついつい聞き入ってしまう。

 

Velvet Darkness They Fear / THEATRE OF TRAGEDY

基本的には前作の延長線上のサウンドだがメロディーの質が向上し、
ソプラノ・ヴォーカルのリスが
歌う割合が多くなっているので、より聴き易くなっている。
しかし、リスの歌声は何て美しいのだろう・・・・
妖精のような声(どんな声だ?)で囁くように歌っている。
個人的には前作の「・・・A DISTANCE THESE IS・・・」のような曲がたくさんあると嬉しいのだが、
それは次作に期待しよう。本作にもいい曲がいっぱいあるのだから・・・・

 

Aegis / THEATRE OF TRAGEDY

世界中に存在するゴシックメタルバンドの中でも、このTHEATRE OF TRAGEDYは
男性と女性ヴォーカルを巧みに使い分けて、哀しみを表現する個性的なバンドだと思っていたが、
本作でゴシックメタルバンドのトップクラスに位置するバンドだと再認識したぐらい、
完成度はズバ抜けている。

基本的に1st、2ndの延長線上の方向性を持ったアルバムだが、
男性ヴォーカルのレイモンドがデス声を止めたことによって、楽曲に深みが増しただけでなく、
細かいアレンジを際立たせる役割も果たしている。
以前は女性ヴォーカルのリスの歌声ばかりに気を取られてしまった感のある私だが、
本作ではデス声を気にすることもなく、楽曲に意識を集中することが出来た。
勿論、リスの歌声は絶品で、それだけでも買った意味はあるのだが、
更に優れた楽曲の数々はゴシックメタルファンだけのものでは勿体ないような気がする。
私の98年最優秀アルバム候補の一つ。