AMOK / SENTENCED

私にとってヘヴィメタルの理想の形のアルバムの一つ。
メロディック・デスメタルとジャンル分けしたがここで聴かれるサウンドは、
正統派のヘヴィメタルに苦しそうに呻くヴォーカル(これが格好良すぎる!)が
乗っかったタイプで、
ギターが奏でる切ないメロディーがとにかく素晴らしく心に響く。
速い曲は無くズッシリとした重量感のある音が特徴で、デスメタル出身のバンドが、
音楽性をここまで広げることに成功した先駆者的なバンドだ。
私は本作が気に入らなければ、本当のHMファンではないと確信しているし、
HM史上に残る超名盤だ。

無論、捨て曲なんか存在しない、完成されたアルバムだっ。
但し、録音レベルはやや低い・・・・・

 

Love Death / SENTENCED

新曲2曲、カヴァー曲1曲、「AMOK」からの曲が2曲の計5曲入りのミニ・アルバム。
しかし、この新曲のうち1曲(聴けば一発で分かる)は半端ではない出来の楽曲で、
私のお気に入りの楽曲の中でトップクラスに位置する。
「AMOK」に収録されている全ての楽曲の魅力をこの楽曲のために抽出・凝縮したような感じで、
一日に何回繰り返して聴いたか分からないほど聴きまくったが、未だに飽きることは無い。
この1曲の為に本作を買っても、損は決してしないと思う。

 

Down / SENTENCED

新ヴォーカルになっての第一弾!一聴してショックを受けた。
良い意味でのショックならいいが悪い意味の方だったのでダメージは大きい。
まず、前作の延長線上のサウンドとは言えず、メロディー重視のスタイルになったのは良いが、
サビの部分に意識を集中した結果、メロディーの良さを上手く発揮させていないような
楽曲が数曲あったのが気になった。勿論叙情的なメロディーを生かした楽曲は存在し、
特に5曲目「KEEP MY GRAVE OPEN」は素晴らしく、本作の中で一番お勧めしたい楽曲だ。
新ヴォーカリストも何となく癖のある声で、好き嫌いはハッキリと分かれるだろう。
ヴォーカルさえ前任者だったら印象も違ってくると思うが、
このスタイルだったらこのヴォーカルが
適任かもしれない。
次作「FROZEN」が発表される前までは嫌いだったけど・・・

 

FROZEN / SENTENCED

不在だったベーシストが加入し、5人組になった新作。
(「Love & Death」まで、ヴォーカリストがベースを兼任していた)
方向性はそのままに音質の向上と共に楽曲の質を高めた本作は良い意味聴き易くなっていて、
決して暗くなり過ぎず、哀愁を帯びたメロディーと躍動感溢れるリズムは、
聴いていると非常に心地よい。

ヴォーカリストも慣れてきたせいか、あまり力まずに歌っていて好感が持てるようになった。
前作「Down」ではヴォーカリストが楽曲をぶち壊しているような箇所が存在したが、
本作では全くそのような傾向は見られず、楽曲にピッタリと合っている。
それにしてもメロディー・センスの良さはとてもデスメタル出身のバンドとは思えず、
彼らはゴシックメタル寄りヘヴィメタルバンドの中でもズバ抜けた存在だ。

 

CRIMSON / SENTENCED

全体的に大人しくなってしまった印象を受ける本作なのだが、
やっぱり、SENTENCED。聴かせるところはしっかりしており、
彼らの強力な武器であるギター・フレーズが奥に引っ込み気味という、
ある意味致命的な欠点も、味わいとして楽しむことが出来た。(意図的に行っているのかも?)
巷では人気があるという6曲目「KILLING ME KILLING YOU」は、
個人的には例のヴォーカルによって良質の楽曲が破壊されていると思うのだが・・・
 

THE COLD WHITE LIGHT / SENTENCED

日本ではイマイチ存在感が薄い存在になりつつあるSENTENCEDの入魂の作品。
前作「CRIMSON」というより「Down」より受け継がれている美的感覚の集大成的な印象の作品で、
自ら進む道に微塵の迷いなど無い、非常にSENTENCEDらしい(?)アルバムであり、
前作では引っ込み気味だったギターも再び前面に戻り、印象的なメロディーを奏でている。
特に1曲目の荘厳なインストから2曲目への流れは今までで一番素晴らしく、
2曲目「CROSS MY HEART AND HOPE TO DIE」のラストに流れる、
ギターソロの哀愁に満ちたメロディーは、 何度聴いても美しく、切ない気持ちにさせてくれる。
その後も、良質の楽曲が続き、
9曲目「GUILT AND REGRET」で感動も最高潮に達することが出来る。

本作は間違いなく、「Down」以降のSENTENCEDの最高傑作である!