POWER OF INNER STRENGTH / GRIP INC.

元SLAYERの凄腕ドラマー、デイブ・ロンバードが在籍しているバンドで、
基本的にスラッシュメタルだが、サンプリングやインダストリアルの要素を効果的に使い、
非常に魅力のあるサウンドを聴かせてくれる。
音質は現在のSLAYERのようなシャープさに欠けるサウンドではなく、
超名作「REIGN IN BLOOD」を更にヘヴィにして、カッチリと引き締まったクリアーでシャープだ。
デイブのドラムに意識が集中してしまうのは仕方が無いが、
他のメンバーも文句の付けようがない素晴らしい演奏を聴かせ、
改めてレベルの高さを実感させてくれる。
SLAYERの頃より格段にパワーアップしたドラミングは驚異的で、
ヴォーカルはトム・アラヤを意識しているような歌い方をしており、
今のSLAYERに失望した私にとってこのバンドは非常に頼もしい存在だ。

 

NEMESIS / GRIP INC.

デビューアルバムより音楽性の幅を広げた意欲作。
前作に比べるとスピードは控えめだが、
ゴシックメタルのような哀愁漂うメロディーが
炸裂する曲が収録されており、
これが非常に素晴らしい出来なので、
スピードと引き替えに攻撃性を維持したまま、
この要素を導入したのなら間違いなく正解だ。

特に8曲目の「THE SUMMONING」は下手なゴシックメタルバンドの曲より遙かに優れており、
元DESPAIRのウォルデマー・ソリクタが弾き出すギターメロディーは絶品に値する。

勿論、デイブの凄まじいドラムプレイは健在だ。