DUSK AND HER EMBRACE / CRADLE OF FILTH

このバンドのアルバムをすっかり書くのを忘れていた。
ブラックメタルというと、悪魔主義が基本(?)だが、このバンドは吸血鬼にのめり込んでいる。
イギリス出身のこの手のバンドの中で、いや、メロディック・デス/ブラックメタルの中で
トップクラスに位置づけされるCRADLE OF FILTHだが、ようやく本作で人気が爆発した。
本国では絶大な人気があるらしく、その人気の程がアルバムに反映されている。
特に哀しみを演出する能力は他のバンドを遙かに凌ぐ。
ある部分では強烈なスピードで疾走し、ある部分ではゴシックメタルのように暗く沈み込む
起伏に富んだ作風は個性的だ。

 

CRUELTY AND THE BEAST / CRADLE OF FILTH

日本公演も無事果たし、ますます勢いに乗るCRADLE OF FILTHの新作。
方向性は全く変わらないが、更にドラマチックに演出された高品質な楽曲は文句無く素晴らしく、
一聴してCRADLE OF FILTHの唯一無二な世界に引き吊り込まれる。
前作と違い、ドラムとベースの音が軽く薄っぺらい音になっているのが残念だが、
キーボードの巧みなアレンジ能力によって、 その欠点を上手く補っているし、
本作は間違いなくCRADLE OF FILTHの最高傑作になる作品だ。
国内盤ボーナストラックにIRON MAIDENの名曲「Hallowed By Thy Name」が収録されているが、
SLAYERの時と同じように見事にCRADLE OF FILTH風に味付けされていて、非常にかっこいい。