FISTFUL OF METAL / ANTHRAX

ANTHRAXのファースト・アルバム。
国内盤のタイトルは「FISTFUL OF ANTHRAX」で、2ndアルバムで加入する
ジョーイ・ベラドナが歌っている楽曲(「RAISE HELL」「PANIC」の2曲で、
どちらも1st収録曲の再録音ヴァージョン)が、ボーナス・トラックとして収録されている。
確か初期盤の頃はこのようなボーナス・トラックは入っておらず、
タイトルも普通だったと思うが・・・・・

スラッシュメタルばかり聴いていた時期は個人的に余り好きなバンドではなかったが、
他のジャンルの音楽も聴くようになり、
以前ほどスピードに拘らなくなった今は抵抗無く聴けるようになった。

今思うと、当時聴いていたバンドに比べるとかなり大人しく、
ヴォーカルも吐き捨て声では無かったことが、
余り良い印象を受けなかった原因だろう。
しかし、冷静に聴くと実に魅力的な楽曲を作っていたことに今更ながら気付いた。
リフはS.O.D.並とはいかないが、非常に優れたかっこいいもので、
恐らくANTHRAXというバンドは、スピードよりもリフに拘り続けた
スラッシュメタル初のバンドだったかもしれないと思った。
悲しいことに、やはり本作収録曲の中でスピードがもっとも速い
「PANIC」が
個人的に一番のお気に入りで、
スピード追求ばかりしていた頃の私の癖は完全に抜けていないようだ。

 

SPREADING THE DISEASE / ANTHRAX

新ヴォーカリスト、ジョーイ・ベラドナが加入した最初のアルバムで、
私が最後に聴いたANTHRAXのアルバムでもある。(本作以降のアルバムは当然未聴)
前作のレビューでは書かなかったが、録音レベルが低く、
ボリュームを上げなくてはいけない点は
変わっていないが、
ギター・リフの格好良さはそのままで鋭さを増したことによって、

より迫力のある演奏を聴くことが出来る。
前任者同様、ジョーイ・ベラドナは吐き捨てタイプではなく、
ハイトーンで歌うタイプだが非常に上手く、ジャーマンメタル勢に多く見られるような
線の細いハイトーンとは違って力強く、説得力がある。
楽曲も今だからかっこいいと思うし、新たにANTHRAXの魅力を発見できた箇所もあった。
初期のアルバムなら、よりバラエティーに富んだ方向性を持った本作をお勧めしたい。